中村穂「正しい値決めの教科書」
結局のところ、ある商品に対する会社の方針(価格を下げて市場独占を狙うのか、安定した高収益を狙うのかなど)を先に決めないと、適正な値段は出せないということです。
いいなと思ったのは以下の文章。
原価に、販売費および一般管理費に、財務費用……種類の違うコストが3種類もあっては、利益の計算も簡単ではありません。
そこで会社では、段階を追って利益を計算することにしています。
まず、売上げから原価を引いて「売上総利益」という利益を計算します。
これが、原価だけを引いた第1段階の利益です。
そこからさらに、販売費および一般管理費を引くと第2段階の「営業利益」。
原価と販売費および一般管理費の合計が総原価ですから、売上げから総原価を引いた利益ということになります。
さらにさらに、支払利息などを引いたものが「経常利益」です。
ここまで計算してようやく、会社にとって欠かせないコストと、コストを引いた後の利益が計算できるんですね。
経常利益についてすごくわかりやすかったです。
- 作者: 中村穂
- 出版社/メーカー: すばる舎
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