梶本修身「すべての疲労は脳が原因2」
30回噛んで食べると疲れにくい
よく噛まないと唾液が分泌されませんが、それが疲労回復を妨げてしまうことがあります。
唾液にはアミラーゼなどの消化酵素以外にも、ペルオキシダーゼという酵素が含まれています。
このペルオキシダーゼは抗酸化酵素の一種で、疲労の引き金となる活性酸素を除去して細胞を守ってくれます。
咀嚼が足りないと唾液の分泌が少なくなり、ペルオキシダーゼによる抗酸化作用の恩恵が得られなくなるのです。
つねにひと口あたり30回を目標として意識して咀嚼すると、疲労の軽減につながります。
黒酢大さじ1杯、梅干し2個分のクエン酸が疲れを防ぐ
疲労予防には、酸っぱい食材が効くと昔から言い伝えられてきました。
「抗疲労プロジェクト」の研究でも、イミダペプチドいがいの抗疲労成分として、レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、黒酢、梅干しなどに多く含まれるクエン酸に疲労軽減の働きがあるとわかりました。
クエン酸単独で疲労軽減を狙うとしたら、1日にレモンなら2個、黒酢なら大さじ1杯、梅干しなら2個をとるのが目安となります。
(中略)
残業で小腹が空いたら、「梅干し入りのおにぎりで栄養補給」「レモンや黒酢入りの清涼飲料水でのどの渇きをいやす」のもよいでしょう。
その後の食事では、「鶏胸肉に梅干しとシソを巻いた天ぷら」「鶏胸肉や豚ロース肉の黒酢炒め」「レモンを搾ったカツオのタタキ」などから、クエン酸とイミダペプチドをセットでとると効率的です。
横向きで寝ると、いびきをかかずに熟睡できる
気道のつまりを防ぐエクササイズ
- あごを思い切り前に出して、呼吸をしながら10秒間キープする
- 舌を思い切り前に出して、下の付け根を伸ばす。呼吸をしながら10秒間キープする。
- 口を大きく開けてのどちんこを思い切り引き上げて、呼吸をしながら10秒間キープする。
- 作者: 梶本修身
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/12/16
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