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幸せになりたいから読書を始めるよ!

ときどき長文あり。読んだ本で気に入った言葉を紹介!

岩佐十良「一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記」

一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記

一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記



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宿探しって難しいですよね。

値段が高い分慎重になりますし、変な所に泊まると旅のテンションがガタ落ちしますし。

かといってネットだけでは違いがよくわからない。

そんな中見つけたのがこの本。

有名宿や隠れた人気宿の長所と短所を包み隠さず書いている本です。

その文章がいちいち面白くて、「この宿に泊まってみたいなー」と思わせてくれます。


施設は何もないのに人気が高い宿

例えば長野県野沢温泉、住吉屋に関する文。
(1泊2食、18,000円〜)

リード文で「施設は何もないのに人気が高い宿」と書いてあり、すごく続きが気になります。

風呂も小さいし、館内に気の利いたパブリックスペースがあるわけでもない。

なのに自遊人の「宿大賞」では常に上位。

その秘密を探りに……。


そんな何もない1万円の宿なのに、住吉屋の駐車場には外車がずらり。

本当の富裕層も泊まりに来る旅館なのです。

では、住吉屋の魅力とは何なのでしょう?

なぜ高級旅館に泊まるのか。

それは「安心感」と「空気感」ではないだろうか。

食材や調理に対する安心感、そして落ち着いて食べられる空気感。

つまり「ほっとする味と空気」。

高級旅館で感じるそれが、住吉屋にはある。

もちろん、1万円台の宿だ。

食事の時間はほとんど選択できないし、予約時のもうひとつのわがまま、「玄米にしてほしい」は叶わなかった。

でも、それに対して「もっと改善求む」と言うつもりはまったくない。

だって、1万円台でこれ以上は、どう考えても求めすぎだから。

翌朝、早起きしてまた共同浴場へ出掛けた。

地元の人が私に言った。

「この不景気の平日に、来てくれるのはありがたいことだよねぇ」

住吉屋の魅力は、この地元の人の "心" にもあるのだ。

一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記

一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記