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10秒で仕事を瞬殺する極意! 三木雄信「頭がいい人の仕事が速くなる技術」

定時に帰るための「技術」を学ぶ

三木雄信「頭がいい人の仕事が速くなる技術」を読みました。

頭がいい人の 仕事が速くなる技術

頭がいい人の 仕事が速くなる技術

この三木さん、過去にはソフトバンク孫社長の元で働いていたそうです。
そこで身につけた仕事のテクニックを本にしています。

テーマは時間術。
効率よく仕事をして定時に帰る。
そのための技術を学ぶことができます。

その技術の中でなるほどと思ったものを3つ紹介します。


イデアが湧き出る掛け算法とは?

イデア
何か新しいもの。

なかなか浮かびませんよね。

考えろと言われても、そんな簡単には無理だよっていう話であって……

しかし三木さんは、頭を使わずにアイデアを生み出す方法を紹介しています。

それは掛け算法です。

すでにあるサービスとサービスを組み合わせて、新しいサービス(アイデア)を生み出します。

三木さんの会社が提供している英語学習プログラム「トライズ」は、以下の掛け算で生まれました。

「英語」×「マンツーマンのトレーニングジム」

従来から自社で手がけていた英会話教室などのサービスと、「結果にコミットする」というキャッチコピーで人気を集めているダイエットジムの手法とを掛け算した結果、「1年で必ず英語がマスターできるプログラム」が誕生したわけです。


たったこれだけで価値あるビジネスを生み出せるのは、すごく魅力的です。

試しに僕もやってみます。

英語×立ち食いそば
→1日3分! 仕事帰りにカンタン英会話!

英語×風俗
→ハダカで学ぶ生の英語! マンツーマンの英会話教室

英語×高級ホテル
上質な空間で至福な英会話を


やってみると意外に難しいですね(笑)
けどこれを続けていれば頭のトレーニングになりますし、思わぬアイデアが見つかりそうな予感大です。

暇な時にはアイデア掛け算!
やってみます。

イデア掛け算のコツ

で、実際に掛け算をするときにはコツがあるようです。

掛け算をするときは、世の中の成功パターン×「自分たちの強みや個性」を組み合わせるのが基本です。

既存の成功例同士を掛け合わせても、生まれたアイデアが自社では実現不能なもにだったら意味がありません。


三木さんが京都へ行ったときの話。
老舗の抹茶店に行列ができていて、のぞいてみると「抹茶ポップコーン」が売っていました。

これは最近ブームの「ポップコーン」と、自分たちが長年勝負してきた「抹茶」を掛け算したもの。

これが何の関係もない「キャラメルポップコーン」だったら、こんなにお客は来なかったでしょう。
抹茶だから成功したんだと三木さんは述べています。

そしてこの掛け算をビジネスに応用するやり方も教えてくれています。

掛け算をするときは、まず紙を用意して真ん中に線を引き、片方の欄には自社がすでに持っているリソースを書き出してください。

文房具を扱うメーカーなら、「ボールペン」「はさみ」「カッター」「シール」「消しゴム」といった自社商品を書き出してみます。
そしてもう片方の欄には、世の中の成功パターンを書き出します。

これも、いちから考えようとはしないこと。
ビジネス雑誌に掲載されているヒット番付や、流行語大賞候補から知恵を拝借しましょう。


確かに、好き勝手に考えても実現できないものは意味がないですよね。

自社製品や自社の強みを掛け算する。

これを意識して掛け算をします!


上司の欲しい情報を把握し、上司の目線で資料をつくる


「何これ? 作り直し!」
せっかく作った資料に上司が納得しない。

なぜ作り直しになるのか。
三木さんは、その資料に上司の欲しい情報が入っていないからだと説明しています。

では、あなたの上司はどんな情報を期待しているのか。
三木さんによると、役職によって欲しい情報や着眼点が異なるそうです。

  • データ「何がどうなのか」=実務=担当レベル
  • 情報「どういう意味か」=戦術=管理職レベル
  • 知識「どう展開すべきか」=事業戦略=事業部長レベル
  • 知恵「なぜ当社がその事業をするべきか」=理念・全社戦略=社長・役員レベル

ここに、多くの人が資料づくりに悩む理由が隠されています。

上から資料づくりを頼まれたとき、現場の担当はデータしか入れないので、情報が欲しい管理職の期待値に応えられない。

管理職は情報しか入れないので、知識が欲しい事業部長の期待に応えられない。

そして事業部長は知識しか入れないので、社長や取締役の期待に応えられない。

だから結局、上の人は下からあがってくる資料を見るたびに、「何が言いたいのかわからない」「情報が足りてない」といった不満を抱き、何度もつくり直しを命じることになるのです。

裏を返せば、最初から下の人が上の人のニーズを理解し、それに合ったものをつくれば、仕事はスピーディーに進むということです。

売上報告書をつくるとき、「3月の六本木店の売上げ」という「データ」だけを記載しても、管理職である上司の期待には応えられません。

管理職が期待するのは「情報」です。ですから、上司の目線に立てば、「前年度同月比」「近隣10店舗との比較」などを入れる必要があるとわかります。

事業部長に出す報告書なら、それらに加えて「六本木店の売上げを伸ばすための事業戦略」といった「知識」が入っていなければ。事業部長の期待に応えられません。

さらに経営陣に出す報告書なら、「六本木店での事業を継続すべき理由」という「知恵」が入っていなければ、納得してもらえないでしょう。

自分の階層で物事を見るのではなく、常に「上司と同じ目線」で資料をつくれば、上司を一発で納得させることができるのです。


これはなるほどなーと思いました。
資料を作る時、自分の目線からみた分析になりがちです。

それは自分のことしか考えていない。
読者(上司)のことを考えていない。

そうではなく、上司が喜ぶことを想像し、資料づくりに反映する。

これを意識すれば完成度の高い資料ができあがりますし、上司も一発で納得、自分も定時で帰れるという、まさにwin-winの関係ですね。


5行以内に収まらない。3分以上かかりそうなメールは打たない。

これは読んでからすぐに取り組んでいます。
僕は文章を長く書くクセがあるので、シンプルさと5行以内を常に意識しています。

5行以内に収まらない。
3分以上かかりそう。

そういう複雑なメールは躊躇せず、電話をかけましょう。そのほうが圧倒的な時間の短縮になります。


このように仕事の効率化に役立つ情報が満載なので、日々残業をされている方はぜひ一度読んでみてください(*^^*)

頭がいい人の 仕事が速くなる技術

頭がいい人の 仕事が速くなる技術