ひかるの読書

ビジネス書を中心に気に入った言葉をご紹介!

葛西紀明「40歳を過ぎて最高の成果を出せる疲れない体と折れない心のつくり方」

下半身のストレッチと、1日10分のランニングやサウナで汗をかくことの重要性を説いています。筋トレよりも柔軟性と代謝

永らく企業秘密だった「最強の呼吸法」は他の本で見かけないやり方なので、一読の価値アリ。



三田紀房・田尻賢誉「砂の栄冠 甲子園研究所」

阪神園芸も早く帰りたい

ドラゴン桜」の三田紀房さんと、高校野球に関する著書を執筆している田尻賢誉さんが、高校野球部の現状や甲子園の裏側を書いた本。

面白かったのは、甲子園の試合時間は2時間で終わらせるのが義務化されていること。

ぶっちゃけ甲子園とは興行であり、高校生のためにやっているんじゃない。だから試合はどんどん消化した方が経費はかからないし、関係者も早く帰れる。

試合が長引くと審判は「早くしろ」と圧力をかけてきます。

  • タイムを取りすぎだからダメ
  • 立ち上がる捕手を押さえつけてタイムを妨害
  • 代打の準備ができていない選手を睨む

ベンチの入れ替えがトロいと役員から「早くしろ」と怒鳴られ、準備がまだなのに「ノック始めてください」とアナウンスされます。

そして阪神園芸。ノック中でもお構いなしにファウルグラウンドを整備します。試合間に無駄な時間を作らない技術は本当にすごい。

しかし彼らの仕事は全試合終了後が本番なので、やはり「早く帰りたい」と思っています。

この体制を変えるのは無理なので「そういうものだ」と納得し、早めの準備を徹底する必要があります。それほど甲子園で「いつも通り」に戦うことは難しい。

時間を牛耳る役員・審判・阪神園芸も「甲子園の魔物」です(笑)


甲子園における応援の重要性

リードされてる9回に観客がうちわをパタパタしているようでは勝ち目はない。選曲、演奏、気合、演出。「この曲がかかれば何かが起きる」と思わせ、スタンドから自然と手拍子が起きてこそ奇跡が生まれます。

智辯和歌山と対戦するのに漠然「アフリカン・シンフォニー」を演奏しているようではダメです。応援からしてスキだらけでは勝てるわけがありません。


野球は知的なゲーム

「間」が多いから考える時間もたくさんあります。相手とのかけひきもあるので、インテリがやるスポーツといっても過言ではありません。それなのにわざわざ「あいつバカだな」と思わせる身なりや態度、行動を取っている時点でダメ。




砂の栄冠 甲子園研究所

砂の栄冠 甲子園研究所

城福浩「Jリーグサッカー監督プロフェッショナルの思考法」

試合の翌日に考えるのは控え選手のこと

控え選手だと練習の成果を出す場がなく、レギュラーとの差は広がるばかりなので練習試合を組みます。人数が足りなければ大学生の手配など、試合終了直後から次の試合の準備は始まっているのです。


「捨てているものがある」ことを自覚する

育成選手に何かを研ぎ澄ませようとすれば、何かを捨てなければいけません。育成年代に必要なことすべてが身に付くような練習があれば、世界中の指導者がそれに取り組んでいるはずです。

何を取り、何を捨てるか。そこに指導の奥深さや難しさがあるのです。



Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法

Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法

堀江貴文・井川意高「東大から刑務所へ」

カジノで106億8000万円を失った井川意高さんとホリエモンの対談本。検察官のヒドさや刑務所での生活模様を知ることができて面白かったです。



東大から刑務所へ (幻冬舎新書)

東大から刑務所へ (幻冬舎新書)

加島祥造「求めない」

ないものねだりを止めると人生楽になるよ、をテーマにした詩集。体(衣食住)よりも頭(知ること)を使い過ぎるとしんどくなるから、3分間だけでも求めることを止めて体を頭の支配から解放してごらんという所がいいなと思いました。たまには空を見上げてボ〜っとしなきゃですね!



『求めない』 加島祥造

『求めない』 加島祥造

清水幾多郎「論文の書き方」

350冊目到達。えらいえらい(*^^*)
360冊目指して頑張ろう♪

「が」の使い方を考察した章が面白い

  • 彼は大いに勉強したが、落第した。
  • 彼は大いに勉強したが、合格した。

2つの句の関係がプラス、マイナス、ゼロにかかわらずに使える「が」は便利ですが、新聞記事のように書き手の意志が反映されないデメリットもあります。



論文の書き方 (岩波新書)

論文の書き方 (岩波新書)

小林美希「夫に死んでほしい妻たち」

背筋凍りました。これ読んだら「一生懸命家事しよう」と思いますし、実際率先して行うようになりました。

どういった言動で妻は傷つくのかを学ぶことができます。

遺骨を袋に入れて電車内に置いたまま立ち去ると、忘れ物としてJRが回収します。山手線ならぐるぐる回り続けるので身元はわかりづらいです。保管期間内に持ち主が現れなければ警察に届けられ、納骨されるだろうという計画が妻側の声として紹介されていました。

ヤバすぎでしょこれ!
こんな仕返しされたら背筋凍りますって。

離婚ではなく死を願うのは、
①遺族年金
②住宅ローン免除
③子供を思うと離婚できない
④離婚だと世間体が悪い

などの理由があり、離婚よりも死別の方が得なのです。

昭和のサラリーマン文化は、専業主婦に家事・育児を押しつけることで成立していました。 夫は深夜まで仕事や飲み会。妻は我慢し続けましたが、フタをあけたら夫は浮気とかね。

若い年代の男性だと、家事・子育てを手伝いたい気持ちが強くなります。しかし職場の理解が得られなかったり、残業が多すぎて体力的に限界だったりします。

根が深い問題ですね