ひかるの読書

ビジネス書を中心に気に入った言葉をご紹介!

ももいろクローバーZ「5th DIMENSION」

ももクロの2ndアルバム『5th DIMENSION』。
タイトルの5次元とは、時間や空間に縛られず自由に移動できる意識の空間であると言われています。

何にも縛られることなく自由に動ける存在になる。

ももクロが2ndで示すメッセージはここにあると思います。

1曲目のサビでももクロはこう歌います。

舞い上がって 舞い上がって
囚われを全部解除して
迷いを蹴り上げ
その時は来る


2〜7曲目は過去への言及はなく、今を全力で頑張る姿が描かれています。
しかし8曲目「月と銀紙飛行船」では一転して、未来への想いを歌います。

僕らの明日はまだかよ
僕らの明日はまだかよ
銀紙飛行船 夜空に浮かべて
僕らの旅はつづくよ
何が待っているんだろう
神様 あなただけ知ってるなんてずるいよ ねえ


それを受けての9曲目「BIRTH Ø BIRTH」の冒頭、ももクロはこんなセリフを口にします。

ダメなヤツを演じたヤツは
ダメじゃないと言ってほしがる
そして胸をナデおろすような日々
それで気がすむか?
安心してオシマイ?
アホか・・・?


アホかwww
次元上昇したももクロはこんなことを言うんですねwww

8曲目でゴチャゴチャ言ってたのを「アホか」で一刀両断。
この曲の最後は、こう締められてます。

引き裂いて
現在を引き裂いて生まれかわろう
身も心も細胞分裂をかさねて 毎日がバースディ
ロクでもない世界で生まれ
生きてる ガマンしている
そんなんじゃなくて
悪くない感じの・・・進化の途中


今を全力で頑張る内容の2〜7曲目は、紅白初出場までのももクロのイメージにピッタリです。

こうしたファンが求めるアイドル像を一度破壊し、新しいももクロ像を模索する想いがこの歌詞に込められていると思います。

1曲目の「囚われを全部解除して」の歌詞や、5次元の意味「何にも縛られることなく自由に動ける存在」もここにつながってきます。

まあ「進化」てことでサウンドもただ小難しくしただけで、大切な芯を失ったというか面白味がない、というか・・・

この曲にはそういう面もありますよねw


進化の途中である10〜12曲目は、現状から変わることを肯定する歌が並びます。
それを小難しくないサウンドで表現した名曲が、布袋寅泰作曲の「サラバ、愛しき悲しみたちよ」です。

サラバ、昨日をぬぎすてて
勇気の声をふりしぼれ
「じぶん」という名の愛を知るために


アルバム全体のテーマをわかりやすく提示しています。

そして辿りついた進化の果てが13曲目「灰とダイヤモンド」。
この曲は歌詞がいいんですよね。

進んでいたはず
それなのにどうして
繰り返す風景
だけどよく見て どこか違うよ
きっと変わっているよ


とか「悩む前に翔べ」とかですね。

毎日努力してるのにそれが報われないと思う時もあります。
やりたいことなんだけど、疲労や不安から何となくやりたくない時もあるんですよ。

だけどそうじゃないんだと。
進化の本質を教えてくれています。

そしてももクロにも進化の時が!

霧が晴れた向こう側
綺麗ごとだけじゃなかった
でも負けないよ
どんなにすごい風や砂にまかれても


「風や砂」はモノノフ(やヒャダイン)からの批判でしょうか。

自由に行動するのはメリットだけでなくデメリットもある。
けどそれに屈することなく歩んでいく。

この歌詞はももクロの宣言です。



5TH DIMENSION

5TH DIMENSION