千葉雅也「勉強の哲学 来たるべきバカのために」
勉強とは自己破壊であり、変身
環境のノリから自由になり、言語偏重になってキモい人になるのが深い勉強だと千葉さんは言ってます。
勉強するってことは、孤独に耐える必要もありますよね。
私たちが勉強する意味を教えてくれる本です。
音楽をたくさん聴いたところで・・・
僕は高校生の時に聴いてたのは、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ジェフ・ベックなど、60〜70年代の洋楽ばっかり。
「J-POPはクソ」「昔の洋楽こそ至高」と本気で思っていた、イタさ満開の少年でしたね(笑)
当然、周りの友達は昔の洋楽に興味ゼロ。
1人黙々と、修行僧のように音楽を聴いてました。そりゃキモいと思われますよ。
大学2年の夏休みにドイツへ1ヶ月の語学留学に行ったことがあります。
その時に語学スクールの友達同士で、「みんな自分の国の音楽を紹介し合おうよ!」みたいな流れになりました。
しかし僕が知ってた日本の曲は、B'zとサザンオールスターズだけ(笑)
こりゃマズいと思って、帰国後は日本のミュージシャンをひたすら聴いてました。
音楽の知識を深めていって、
「2000年代のミスチルは微妙。『深海』が最高傑作だから!」
「スピッツは日本一変態なパンクバンド。『名前をつけてやる』を聴いてみて」
「フィッシュマンズの『空中キャンプ』は、邦楽の歴史の中で5本の指に入るアルバム」
と力説したところで、
「『深海』って暗いからねー」
「空も飛べるはずやロビンソンしか知らなーい!」
「フィッシュマンズ? サカナクションのパクり?」
っていうね(笑)
誰も面白い音楽を知らねーんだなという、高校生の時と同じ感情が湧き上がりましたし、音楽の話は音楽好きの人にだけ話そうと心に誓いました。
そんな昔の自分にプレゼントしたいと思うのが『勉強の哲学』。
勉強して成長(変身)することを肯定してくれる素晴らしい本ですよ!
- 作者: 千葉雅也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/04/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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