松澤萬紀「100%好かれる1%の習慣」
泣きたいほど嬉しかった、横内祐一郎会長(フジゲン株式会社)のひと言
「キミは、とてもいい目をしているね」
と声をかけてくださったのです。
私はこの言葉をかけていただき、泣きたいほど嬉しくなりました。
まさか横内会長にほめていただけるとは、思ってもいなかったのです。
そのときの私は、マナー講師になったばかりで仕事もあまりなく、不安のなかにいました。
でも、横内会長のひと言によって、「心のつっかえ」がとれた気がしたのです。
たった一瞬の、たったひと言ですが、私にとっては「一生残る言葉」となりました。
「キミはいい目をしているね」のひと言が、私の心に沁み入ったのです。
それ以来、私は横内会長の大ファンになりました。
相手を認め、相手を気づかうひと言は、人の心にやさしく響きます。
とくに「意外な人」からいただく言葉ほどから響きやすいのだと思います。
相手が「自信を持てるようになるひと言」をプレゼントすると、ときに、一生その人の心に残る言葉として、相手の心に沁み入ります。
人は、常に、思ってもみない人からの、優しい言葉を、待っている生き物なんですね。
「謝罪は2回、お礼は4回」で相手の心に確実に残る
1回目の「ごめんなさい」はだれにでも言えます。
でも、場合によっては、「マニュアル通り」と受け止められてしまう可能性もあります。
でも、2回目の「ごめんなさい」は「心から思っていないとなかなか出てこない」ものです。
(中略)
お詫びの気持ちは、1回ではなかなか伝わりにくいものです。
「2回目で伝わる気持ち」もありますから、「2回謝る習慣」を身につけるといいですね。
それに、「本当に申し訳ないことをしてしまった。謝りたい」という思いがあれば、一度の謝罪で終わらせることはせず、自然と、「2回、3回と謝りたいと思う」のではないでしょうか。
(中略)
【4回のお礼のしかた】
【1回目】パーティーの前日
(メールや電話などで)「明日はお招きありがとうございます。明日の○時に、✗✗にうかがいます。明日のパーティー楽しみにしています」【2回目】パーティーの当日
「本日はお招きいただきありがとうございます」【3回目】パーティーの翌日
(メールや電話などで)「昨日はお招きいただき、ありがとうございました」(手紙でお礼を伝えるときは、3日以内に届くように)【4回目】再開時
「昨日は素敵なパーティーにお招きいただき、ありがとうございました」この4回のお礼は、私がパーティーを主催したときに、「この人のお礼は心に残るな」と感じた「お礼のしかた」でした。
4回お礼を言える人は、なかなかいません。
当日のお礼はできても、その前後のお礼に気を配れる人は少ないでしょう。
でも、気を配れる人が少ないということは、「それをすることで、圧倒的に相手の印象に残りやすい」ということです。
女性の年齢は「10歳若く」、男性の年齢は「5歳若く」言おう
女性は、いくつになっても「若く見られたい」と思う生き物です。
先日、友人と立ち寄った小料理屋さんで、おもしろい光景を目にしました。
古希(70歳)を超えた女将に向かって、男性客が威勢良く声をかけました。
「そこにいる女子高生、ビールを1本ください!」
すると女将は「あんた、気に入ったよ」と喜び、ビールを1本サービスしてあげたのです。
男性客がお店を出たあと、私は女将に聞いてみました。
「女子高生って、言われてましたね?」
女性は快活に笑ったあと、「たとえお世辞でも気持ちが若返ってくるから、嬉しいわよね(笑)。
それに、若く言われたってことは、『私が元気だ』っていう証拠でしょ?
この歳になると、健康がいちばん大切だから」と話してくれました。
相手の表情や、身振り手振りから「相手の求めるもの」を察知しよう
中谷彰宏さんは、著書『「女を楽しませる」ことが男の最高の仕事』(だいわ文庫)のなかで、「女性の本当に求めるものを、理解できるかどうかが分かれ道。デキる男性は、相手のほしいものを提供できる」と言っています。
相手の表情や、身振り手振りから「相手の求めるもの」を察知する能力は、男女関係にかぎらず、人間関係の基本です。
「相手ベクトル」で考えられる人は、魅力ある人として、人の心に残ります。
そのためにも、親切心を働かせるときは…、
・「それは自分ベクトルになっていないか」(自分本位の振る舞いになっていないか)
・「相手ベクトルになっているか」(相手のニーズに適っているか)
を、常に考える習慣を身につけましょう。
- 作者: 松澤萬紀
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る