販促会議「実際に提案された企画書 販促アイデア20事例&ノウハウ大公開!」
型を知れば企画書作りは恐くない(宮井弘之)
企画書とは、事実、課題整理、解決策、そして伝え手の感情から成り立ちます。
感情とは、「なぜ自分がこれを提案するのか」という根拠になるもので、「自分にしか提案できないアイデアである」「ぜひ自分に任せてほしい」と相手の感情へ訴えかける、重要なものです。
K支配人に、「インバウンド加速プロモーション」予算を来年度確保するように動いてもらう
1、日本の観光地としての魅力が、大きくクローズアップされています。
事実のシート。
「増加」「減少」など、数や規模の変化を出すと、相手に伝わりやすくなります。
2、中長期視点でのホテルAのプロモーション課題
課題整理のシート。
「訪日外国人リピーターの増加」の「チャンスを」生かす方向でまとめています。
競合もいずれ進出しそうなこと(ピンチ)をほのめかせ、一層、説得相手の心を動かしやすくしています。
客観的事実である「ファクト」にあなたなりの「解釈」を加え、「課題」を浮かび上がらせるのだ。
「解釈」の加わらない「ファクト」は、単なる事実の羅列でしかない。
そこにあなた独自の解釈を加えることで、あなたのオリジナリティが発揮される。
(中略)
さて、解釈の結果、浮き彫りになった「課題」は、大きく分けて「ピンチ」と「チャンス」のいずれかに展開される。
「ピンチ」なら未然に防ぐ手立てを、また、「チャンス」なら好機を確実に手もとへ引き寄せるための手立てを、企画書の中で述べれば良いのである。
(中略)
この際、今回の課題が「ピンチ」と「チャンス」のどちらなのか、明確に示すことを心がけたい。
3、〜2回目から楽しめる、本当のニッポンを〜
解決策のシート。
サイトイメージも載せ、説得相手に対し、企画の実現イメージをかき立たせやすくしています。
4、1歩踏み込んだ日本の観光情報に、世界の人は飢えています!
想いのシート。
「訪日リピーターに好まれる情報が分かっているからこそ、この企画が立てられたのだ」と企画をアピール。
提案者自身のアピールにもつながります。
激戦を勝ち抜いたベスト販促アイデアに学べ
ティーンのコカ・コーラ引用者・飲料頻度の拡大につながるプロモーション提案、「シークレット・メッセージ」
コカ・コーラと同じ色のインクのペンを商品にベタ付けして購入者にプレゼントし、コカ・コーラのボトルにメッセージを書いて大切なひとに贈ることを提案する企画。
記入した内容はコカ・コーラとペンの色が同じであるため、飲み終わるとメッセージが現れる仕掛けになっている。
バレンタインデーやホワイトデーのように、「ティーンの間でコカ・コーラを贈るHAPPYなブームをつくる」ことをコンセプトにした企画。
ネット上では、ユーザー同士がもらったボトルの写真をシェアする仕組みも用意している。
新社会人が朝日新聞を購読したくなるプロモーションアイデア、「最後の紙贈り(しおくり)」
親が社会人になった子どもに新聞を一定期間プレゼントすることで、新聞を読むキッカケを作り、習慣化から購読に結びつけるという提案。
親からのメッセージや生まれた日の「お誕生日新聞」を届けるアイデアも秀逸で、「購読のキッカケがない、お金がない」という新社会人に刺さる提案です。
インスタントカメラ「チェキ」の購買を喚起させる企画、「365チェキ!」
赤ちゃんが生まれたその日から、365日間毎日の成長記録を残すことを習慣化してもらうという提案。
オリジナルアルバム、365チェキ!写真展のアイデアも秀逸。
リアルターゲットにアプローチする「産科への無償提供」がポイントになる。
発売酒屋周年をむかえる、チリトマトヌードルを一度食べてみたくなるような企画、「ドッチリ」
ドッチリとは、中身がチリトマトになっている、カップヌードルのドッキリ商品企画。
さらにドッチリを楽しんでもらう仕掛けとして、お湯を注いで3分たつと、パッケージにトマトマークが出現!
感温印刷活用し、温まると変化するパッケージ。
販促会議SPECIAL EDITION 実際に提案された秘蔵の企画書
- 作者: 宣伝会議『販促会議』編集部
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2016/03/19
- メディア: 単行本
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