魚谷侑未「ゆーみんの現代麻雀が最速で強くなる本」
強くなるために必要な事は、「素直に打つ」
麻雀に奇手は必要ありません。
相手を惑わすための迷彩も必要ありません。
大事なのは、牌理に従って最大限に手を伸ばし、かつ効率よくアガることです。
極論すれば、素直に打つとは、リーチとツモをベースにした自分中心の麻雀と言えるでしょう。
ただ、この素直に打つというのは、言葉では簡単そうに聞こえますが、実践するとなると凄く難しいです。
麻雀は4人で打つというゲームの性質上、他家の動向に左右される部分も少なくないからです。
だからこそ、自分中心に(素直に)打つことが真の強さであると、私は固く信じています。
この本では、その「素直に打つ」ために必要な心構えや技術がたくさん詰め込んであります。
麻雀で伸び悩む方に、なるべく分かりやすく、しかも最速で強くなるために必要な事を一冊にまとめました。
この魚谷さん、結構攻撃的な思想の持ち主だと思いました。
リーチ(守備を捨てて攻撃力を高める)を重視するのもそうですし、確定マンガンはダマでも確定3,900点はリーチを推奨してるのも「そういうもんか」と思いました。
まあその辺の技術的な部分は本書を読んでくださいということにして、ここではメンタル面のお話をしたいと思います。
対戦相手を認めるとイライラしない
第1章に「心構え」というテーマを持ってきていることからも読み取れますが、魚谷さんは技術的な要素よりも、常に平常心でいることの大切さを説いています。
これはすごく共感できます。
「何その打ち方? 鳴きすぎじゃね?」
「なんでお前ビリなのに邪魔するの」
「また一発ツモかよ」
と内心イライラすることがよくありました。
相手の行動によってはプラスの結果になるときもあります。
一方で、マイナスな結果になるとイライラします。
何よりそんな気持ちだと楽しくありませんよね。
では、相手の行動でイライラするときはどうすればいいのでしょうか。
魚谷さんはこう書いてます。
例えば、麻雀の戦術が気に食わないとか(よく鳴くとか、何でもリーチを打つとか、いつも全ツッパとか)。
例えば、対戦相手の行動に目がいってしまうとか(長考が多いとか、発声が聞こえづらいとか、アガる度に講釈を垂れるとか)。
このような事で、負の感情になってしまうことがあるのではありませんか?
これを払拭するために必要な事は一つです。
「相手を認めてあげましょう」
対戦相手を一麻雀打ちとして、一個人として認めましょう。
自分とは違うところがたくさんある人かもしれません。
納得いかない事もあるかもしれません。
「こういう人もいるんだなぁ」
くらいの気持ちで相手の行動を認めてあげると、自分の心が揺れる事も減っていくと思います。
相手を認めるのが難しい!
という人は、相手の行動を許してあげて下さい。
認めなくてもいいのです。
仕方ないなぁ・・・くらいの気持ちで緩く許してあげる気持ちで接すると、相手が嫌な事をしたとしても腹を立てたりイライラしたりする事も少なくなっていくはずですよ。
相手を認めてあげる事は、自分自身が良い麻雀ライフを送るためにも大切なことです。
相手のためと思わずに、自分が強くなるために相手を認める努力をしてみましょう!
麻雀には理不尽なことはいっぱいあります。
僕がノーレートのフリーで打ってた時の話。
僕が3着で親番を迎え、ラスの人(金持ちっぽいおばさん)は6000点程しかありません。
そしたら早い巡目でラス目の人がリーチ!
と思ったら突然、
「ああ間違えました」
と言って勝手に牌をグチャグチャにして、チョンボ払いで持ち点が0になって試合終了。
僕、何もしてないんですけど・・・
さすがにあの時はブチ切れそうになりましたが、「まあそういう性格の人だし、それまでにリードを奪ってなかった自分が弱い」と言い聞かせて心を落ち着けました。
まあその人とは2度と打ちたくないですがね(笑)
- 作者: 魚谷侑未
- 出版社/メーカー: 鉄人社
- 発売日: 2016/05/23
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