ひかるの読書

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小林剛「スーパーデジタル麻雀」

小林剛「スーパーデジタル麻雀」を読みました。

スーパーデジタル麻雀 (近代麻雀戦術シリーズ)

スーパーデジタル麻雀 (近代麻雀戦術シリーズ)

コバゴーこと小林剛プロの麻雀本。

以前紹介した土田浩翔プロの本とは違い、麻雀の戦術論が主な内容です。

僕はコバゴーも好きでしたし、近代麻雀で連載してた「コバシステム」も読んでましたので、この本は読みたいと思ってました。

  • チードイツは9トイツを作れ
  • 親番の価値は500点
  • 早いリーチにはドラ筋を打て

など興味を惹く文章もありますが、ここでは割愛。



ここで取り上げるのは、僕が一番感銘を受けた「ムダヅモの評価」についてです。

「ああ失敗した!」

麻雀中にしょっちゅう聞く言葉です。

コバゴーは、失敗したからといっていちいち後悔したり動揺してるようでは、正確な判断なんかできないと言ってます。

麻雀で大切なのは、何かあっても揺れない強靭な精神力です。

ではどうやれば、いちいち心を揺らさずに済むのか。
コバゴーはこう書いてます。

それは、よい偶然も悪い偶然もすべて偶然の事象として処理し、次の判断基準に影響させないことだ。

とは言え、そんなドライに考えられないという人が多いかもしれない。

そういう人は、偶然の出来事を悪い方には考えず、前向きに考える癖をつけてみよう。


心のあり方を変える。
前向きに解釈をする。

この辺りは修造思考で松岡修造さんも言ってます。

例として以下の牌姿。

56m24699p12678s白中
(mはマンズ、pはピンズ、sはソーズ)

白か中を切る形です。
どちらも河に1枚も切られてないので、判断材料はありません。

適当に白を切ったとします。
そして次のツモが白!

こうしたムダヅモはしょっちゅうあります。
仕方がないことなんです。
普通の人は後悔をし、勘の悪さ、運の無さを嘆きます。

しかしコバゴーは違います。
この白ツモは「最良のムダヅモ」だと考えています。

「ああ失敗した!」
「何て勘が悪いんだ!今日はもうダメだ!」

と考えてはいけない。

もちろん予定通りツモ切るだけだが、そもそもこの白はそんなに悪いツモだろうか?

麻雀牌34種のうち、この牌姿での有効牌は10種類ほどで、不要な牌は20種類以上だ。

当然白は有効牌ではなくムダヅモのうちの1種だが、その中でも最も安全で最も捨て牌情報量が少ないという、「最良のムダヅモ」ということができる。

八萬や一筒といった新しい数牌をツモ切らされるよりよっぽどマシだと考えよう。


ものは捉えようですね。
僕は「最も安全で最も捨て牌情報量が少ない」という発想はなかったです。

確率が五分の2択をミスったからといってイライラしちゃいけませんね。
平常心、平常心。

スーパーデジタル麻雀 (近代麻雀戦術シリーズ)

スーパーデジタル麻雀 (近代麻雀戦術シリーズ)