ひかるの読書

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みうらじゅん・宮藤官九郎「みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議」

チンコはデカいほうがいいのか?

みうらじゅんクドカンがひたすら下ネタを言いまくる本。

結構くだらなかったです(笑)
例えばこれ。

みうら ほら、外国行ったときは当然ポルノを見るじゃないですか、ホテルで。そこでポルノ男優の何に一番感心するって、よりチンコがデカく見えるように陰毛をツルツルに剃ってることなんだよね。

宮藤 へぇー。

みうら 根元まで造形がくっきり出てるほうが長く見えるし、存在感が際立ってくるのは確かで。それで俺も一時期、"下出家"と呼んで、同じように剃ってみたことあるぐらいだから(笑)。

宮藤 ホントに? あの、でもそれってあくまでデカく見せかけてるだけの話であって、実際におっきくないと意味なくないですか?

みうら そこだよね(笑)。

宮藤 こっちは「チンコおっきいね」って言われたいわけで、「チンコおっきく見えるね」って褒められても、なんか姑息な感じしません?

みうら おっしゃるとおり! ただ、洋ピンのポルノ男優ですら見栄を張るっつーんだから、やっぱ男にとって万国共通のテーゼだってことに違いないよね。

チンコおっきく見えるねwwwwww


なぜ戦争はなくならないのか

とまあ、内容のほとんどが上記のような話ですが、唯一真剣に語っているのが戦争に関する話。

みうらじゅんが、「俺が気づいちゃうほど最近の政治は不穏な感じがするんだよね〜」と切り出すと、クドカンは「自分の子どもが戦争に巻き込まれること」を危惧しています。

イスラム国やテロの問題が頻発している昨今、「戦後」ではなく「戦中」と捉えてる子どももいるのでは、と。

宮藤 それにもし万が一、戦争が将来起こったときに、僕たちはもう老人になってるから戦場に行くことはないと思いますけど、子供たちの世代が戦わなきゃいけなくなる可能性があるわけじゃないですか。

みうら そこだよね。

宮藤 以前、日本の大学生が何人かで中東の危険地帯に向かおうとしたっていうニュースを見てゾッとしたんですけど、ろくに考えもしないで、ヘンに目立とうとか、日頃の鬱憤を晴らしたいみたいな理由で戦争に志願するような若者が将来出てきたらマジでヤバイなっていうか、出てこないといいなっていう。

みうら 戦争ブームはダサいってことにしてもらわなきゃね。

宮藤 そんなとこで自己実現とかされても困るぞっていう。だって、それって正義どうこうの話以前の問題じゃないですか。敵を成敗してストレス発散するのが戦争の目的みたいなことになったら最悪ですよ。


ホントこの項目だけはガチ。
おちゃらけや下ネタは一切なし。

それくらい今の政治状況はおかしなことになっているんです。

9割9分が下ネタな本書ですが、この戦争に関するところは必読。

サブカル界を代表する2人が戦争を、そして今の日本をどう捉えているかが見えてきます。



みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議

みうらじゅんと宮藤官九郎の世界全体会議