私たちは常に洗脳を仕掛けられている。苫米地英人「洗脳を解けば、人生はすべてうまくいく」
苫米地英人「洗脳を解けば、人生はすべてうまくいく」を読みました。
- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 9回
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私たちは常に洗脳を仕掛けられています。
親や先生からのアドバイス、という名の洗脳。
お金があれば生活が楽になる、という資本主義的洗脳。
社会やマスコミが煽る、常識という名の洗脳。
政治家が仕掛ける洗脳。
などなど。
あなたが今、当然のように「正しい」と思っていることは、過去の認識・記憶によって「仕掛けられている」ことがほとんどです。
では、こうした洗脳から抜け出すためにはどうしたらいいのでしょうか。
その答えとして苫米地さんは、「抽象度を上げる」ことを推奨しています。
要するに常識を疑えってことです。
与えられた情報を鵜呑みにするなってことです。
この本では抽象度を上げるためのトレーニングや訓練の仕方をいくつも紹介しています。
その中でなるほどと思ったのを紹介します。
新聞記事の意図を推測する
2010年3月23日の日本経済新聞朝刊の一面トップに、「ゲイツ氏、東芝と次世代原発」という記事が掲載されました。
内容は、ビル・ゲイツが東芝と一緒に次世代原子炉の開発に乗り出すというもの。
ビル・ゲイツが資金支援しているテラパワーという会社が開発中の新型炉に東芝の技術を融合すれば、次世代の原発が生まれるとか生まれないとか。
実際、ネットで調べるとこの話は出てきますね。
詳細はそちらに譲るとして、苫米地さんはインパクトがありすぎて逆に胡散臭いと感じてます。
苫米地さん曰く、テラパワーという会社に原子炉の技術はなく、資金調達をしたいという目的があったのではと推測しています。
では、この記事の真の意図とは?
何をいいたいのか、はっきりさせましょう。
そもそも毎年3月21日を越えて日本経済新聞の一面に掲載される記事は、3月決算会社の総会対策用の記事であることがおおいのです。
3月決算会社の総会は6月末に集中するものなのですが、株価が上がるとか、新たな資金調達ができるなど、企業の財務上の出来事が貸借対照表や損益計算書に反映されるのは、3月31日までです。
そこで、企業との暗黙の了解のもとに大向こうを唸らせる特ダネの体裁を装いつつ、何か出来すぎの記事が載ることが多いのです。
この辺の事情を知ることもトレーニングのひとつです。
4月になって日本経済新聞を見てごらんなさい。名だたる一流企業が1ページ、あるいは見開き2ページくらいの全面広告をカラーで掲載することが多くなります。
その広告掲載企業の大きな記事が、3月くらいに掲載されていなかったでしょうか。
調べてみるのもトレーニングになります。
東芝の狙いは「総会対策」「株価上昇」で、テラパワー社の狙いは「資金調達」だったのか。
それとも単なる記者のスクープだったのかもしれませんが、自分なりに推測してみるのが大切だと苫米地さんは言っています。
これまでマスコミを全面的に信用していた人でも、違った見方ができるようになるでしょう。
マスコミへの信頼度がスコトーマ(盲点)となり見えなくなっていたものが見えるようになり、抽象度が一段上がったのです。
「新聞を読むのは当たり前だ」と言ってくる人はたまにいますが、こういうことを知ってしまうと嫌になりますね。
僕なんか、別に新聞なんか読まなくていいんじゃね? って思うようになりました。
ネットには公平性がなくて新聞にはあるっていう新聞社の説明も、バカバカしくなりました。
それを信じてた自分のバカさ加減に嫌気がさしました。
という風に、この本を読めば自分の常識が崩壊していくと思います。
ぜひ一度読んでみてください(*^^*)
- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2010/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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