ひかるの読書

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自分のスキルアップが将来の不安を消してくれます。出口治明「働く君に伝えたい『お金』の教養」

出口治明「働く君に伝えたい『お金』の教養」を読みました。

ライフネット生命の会長兼CEOの出口治明さんが、希望に満ちているはずなのに将来を不安視している20代に、「お金の原理原則」を説いた本です。

お金に関する授業ですね。
さて、その授業の内容は以下の5項目です。

  1. 知る
  2. 使い方
  3. 貯め方
  4. 殖やし方
  5. 稼ぎ方

ここでは最後の「稼ぎ方」にフォーカスを当てます。


ブラック企業からは夜逃げせよ!

独裁者は死ぬまで独裁者のままです。
改心なんかしません。

だったら即、逃げ出しましょう。

ここで問題になるのは、自分のスキルの低さと正社員というメリットを失うこと。

  • スキルがないから転職なんて無理
  • 一度辞めたら正社員として復活できない

出口さんは、そもそもブラック企業で真っ当なスキルなんか身につかないと説明しています。

ブラック企業はさっさと辞める。

アルバイトであっても、スキルが身につく場所に飛び込む。

そこでものにしたスキルこそが、何年経っても使える武器になるのです。



そして正社員としての優位性。
今の時代にその優位性はほとんどありません

「正社員」と言うと特権階級のように思えますが、それほどたいしたことないでしょう?

「現状、解雇される確率がやや低い」
「給与が少し高い」
「厚生年金や健康保険に入れる」

この3つのために正社員の立場にしがみついて、死んだ魚のような目をしてブラック企業で働くほどのリターンはないのではないでしょうか。


別にブラック企業に限らず転職したいなーと思った時も、ビビらないことが大切ですね。


どん詰まりの生活から脱け出るために

さて、貧困層と言わないまでも、

「どうもぱっとしない」
「生活が苦しい」
「ドツボにはまってしまった」

と感じている人もいるでしょう。

「このままではどん詰まりだ」、と。

その人たちに足りないのは、「ほんとうのことを教えてもらった経験」。つまり、リテラシーを養うための教育なのですね。

貧しい生活に陥るいちばんの原因は、受けるべき教育を受けてこなかったことにあります。

それにはこの5つの講義でお伝えしてきたような、

「お金ってなんだろう?」という話や、

「若いうちにすべき投資は?」
「政府の役割は?」

といったことも、もちろん含まれます。


ほんとうのことを教えてもらった経験。

そうですよねー。
ホントここに尽きると思います。

どこまでが本当でどこまでがウソなのか。
自分の頭で考えるためにも、そのベースがほしいなっていうのは日々感じています。

本を読んだり人と話をしたりして、日々勉強していかないとってことですね。


稼ぐためには「自分にはこれができる」という得意技を見つけること

できるだけ自分の好きなことを選び、「これならできる」というものをひとつずつ身につけていくことが大切。

そのために必要なのが、投資。
自分への投資。

一極集中、全額投資。
貯蓄というセオリーから離れ、投資に極振りするのも重要なことだと出口さんは説明しています。

ここで何かのスキルを少しでも身につけられれば、自分という人間にマーケットからの需要が生まれ、稼げる人になる一歩を踏み出せるはずです。

ほんの少しでも自分に対して需要が生まれれば、あとはがんばって供給して、スキルアップしていくだけ。

10万円を突破口にして、自分自身にレバレッジをかけていきましょう。

ただし、やる気が高まっているときに気をつけてほしいのは、高額なセミナービジネスや講習ビジネスのカモにならないこと。

貧しい人からむさぼり取るビジネスは、そこら中に潜んでいます。

「人生を変えたい」という願いは切実ですからね。

カモにならないためには、自分のアタマで考えることです。


お金とは何か
預金とは
ローンとは
借金とは
投資とは

政治や経済も含め、ひとつずつ知識を積み重ねて思考を深めていけば大丈夫だと出口さんは言っています。

貧しい人からむさぼり取るビジネス。
怖いですね。

正直わからないですよね。
セミナーって。

10万20万のセミナーもあれば、1,000円2,000円のセミナーもある。

安いからといって迂闊に飛び込むと、主催者の罠にかかる可能性もありますしね。

その代わりに知識知恵を授かってれば文句も言えないんでしょうけど(笑)

僕はまずこのブログを続けていって、文章を書くスキルを身につけようと思います。

それと自分の頭で考えるクセを身につけたいですね。



将来の不安=お金の不安です。
将来が不安で貯金ばっかりしている20代の方は、ぜひ一度この本を読んでみてください(*^^*)

最後に。

くれぐれも本書に書いてあることを鵜呑みにしたりせず、自分のアタマでしっかり考えるようにしてくださいね。

出口さんからのメッセージです。