ひかるの読書

ビジネス書を中心に気に入った言葉をご紹介!

本田弘之「街の公共サインを点検する」

街の公共サインを点検する

街の公共サインを点検する

やさしい日本語の可能性

国によって読み方が異なるローマ字よりも、ひらがな表記の方が外国人は読みやすいんだそうです。

英語が通じない外国人もいるという想像力は重要。

小学生でもわかる単語をひらがなで使うべきという指摘は面白かったです。


混乱を招くノイズサイン

トイレの入り口に、紙でプリントされた手作りサイン。

感染症防止のため、うがい・手洗いを励行しましょう」

日本人なら「ふーん」で済みますが、外国人はトイレに関する重要な通告だと受け取る恐れがあります。

日本のサインは必要のない情報が多すぎるのです。


「禁煙」「真ん中のマーク」「終日禁煙」

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これは僕が撮影したものですが、同じことを3回も言っててクドいですね。

真ん中のマークだけで意味は伝わるのに、余計な言葉があると外国人は「何か重要な注意があるの?」と思って不安になります。

注意喚起の量を減らし、街の景観を守るべきです。

小倉紀蔵「入門 朱子学と陽明学」

朱子学って、学校の授業で出てくるわりに本質がよくわからないです。

保守・守旧の思想であり、中国・朝鮮の近代化を妨げたという評価をされがちですが、事実は違います。

朱子学は変革と躍動と生命の思想です。

あなたの知らない朱子学に出会えますよ!


性善説は生ぬるい思想ではない

悪人にも善はありますが、それが表に現れていなから悪なのです。

逆に言うと、頑張れば悪人も善になります。

性善説とは社会をラディカルに変革し、人間を改造し、悪を糾弾し、徹底的な道徳的厳格主義になるのです。

そこに生ぬるさや甘さは一切ありません。



内田樹「困難な結婚」

結婚前の人は、したくなる。
結婚している人は、気楽になる。
そのためにこの本を書きました。


タイトルが刺激的。

内田さんの主張は同意できることばかりなので、いくつか紹介したいと思います。


結婚しちゃえばだいたい同じ

外ではけっこうややこしいネゴをまとめたり、てきぱきと会議を仕切ったり、複雑なアルゴリズムを解析したり、5ヵ国語を駆使して談笑できるおじさんたちだって、いったん家に帰って、風呂上がりにジャージなんか着て「げふ」とか言いながらビール飲んでると、外形的にはピンもキリもあまり変わらないでしょ。

外で発揮していたような圧倒的な社会的能力の差異は家庭内では誇示されようがない。

いや、なまじ外で威張っているせいで家でも威張る男よりは、外で苦労しているせいで家では何を言われても弱気にほほ笑むような男の方が配偶者としては楽だったりするわけですよ。

ほんとに。

結婚しちゃえば「男なんてだいたい同じ」なんです。


普通は外ヅラの良さで相手を選びますよね。

けど結婚生活で大事なのは家の中での姿。

家の中でも完璧に生きるのは、まあ無理でしょう。

ほんとに、結婚しちゃえば「男なんてだいたい同じ」なので、理想を追いかけ過ぎるのもどうかと思いますね。


「もっといい人」は現れません

目の前にいる人よりももっとましな相手がいるんじゃないか、ここで手を打ったらあとで後悔するんじゃないか……というのは「自分はこの程度の人間じゃない」という自負の裏返しです。

今の自分が受けている社会的評価はこの程度だけど、ほんとうはこんなもんじゃない。

ほんとうはもっとすごいんだという自己評価と外部評価の「ずれ」が、「こんな相手じゃ自分に釣り合わない」という言葉を言わせている。

でもね、仲人口が持っている話って、実はかなり精度の高い外部評価なんですよ。

(中略)

だから、「え、こんなのやだ」とか言っている人は、「こんなの」と釣り合う配偶者だとあなたは外部から評価されているという事実をかみしめたほうがよろしい。


これはキツいけど真実でしょうね。

ハイスペックな人と結婚したいなら、自分のスペックを上げた方がいい。

相手のことを棚に上げるのはやめましょう。


生活すべてが哲学研究

生きているだけで勉強なんです。

街中で、人々に交わって生活すること。

それが哲学修行なんです。

無駄な時間なんかないんだ。

そう思ったら、ぜんぜん焦らなくなりました。

育児のせいで時間が削られて、自分が本当にしなければならない勉強ができなくなるというふうに思わなくなった。

これは正しいかどうかわかりませんけれど、精神衛生的には非常によかった。

20代から30代にかけては、かなりタイトな競争的環境にいたわけで、いつも横目で同世代の研究者たちの活躍ぶりを眺めてじたばたしていました。

ですから、あの時期に「オレには『こんなこと』で時間を潰している余裕はないんだ!」と言って育児も家事も放り出していたら、たぶん僕はずっと早い段階でつぶれていたと思います。

なんだかんだいいながら、20代の中頃に「哲学をやろう」と決めてから40年間なんとかその専門家としてやってこられたのは、机に向かっている時間以外のすべての時間も「哲学研究」だと思ってこれたからだと思います。

そういう気楽なマインドセットのおかげでさまざまなストレスを回避できた。


すごいわかりますコレ。

家事や育児をしてると自分の時間がなくなってイライラもするし、「こんなのは時間の無駄だ」と感じてしまうんですよね。

しかしこうした「修行」を経験することでオトナへと成長する。

日々勉強であり、無駄なことなど1つもないと教えてくれる文章で、心が救われます。



といった具合に、結婚に関する不安や疑問に答えてくれる本です。

気になった方はぜひ読んでみてください!



困難な結婚

困難な結婚

左巻健男「身近にあふれる『科学』が3時間でわかる本」

  • 羽根のない扇風機が風を出す仕組み
  • マンガン乾電池とアルカリ乾電池の違いは?
  • 「まぜるな危険」を混ぜたらどうなる?
  • 新幹線はなぜくちばしが伸びたアヒル顔?

など、身の回りにあふれる製品の仕組みが55個紹介されています。



図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本 (アスカビジネス)

図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本 (アスカビジネス)

田村淳「日本人失格」

日本のシステムは変えられないけど自分は変えられる。同調圧力が強い今、それぞれの個を磨いて好きなことをしようという内容。

周りの目を気にせずに一歩前へ踏み出せるロンブー淳さん。

その姿勢は真似したいです。



日本人失格 (集英社新書)

日本人失格 (集英社新書)

やなせたかし「わたしが正義について語るなら」

正義は慎ましい

正義を行うのは強い人ではなく、弱い人。

火事で子供が焼け死にそうになってたら、弱いお母さんでも子供を助ける。

代わりに自分が死ぬかもしれないけどやる。

それが正義だとやなせさんは言っています。



うちだしんや「年収があがるしゃべり方」

320冊目到達。えらいえらい(*^^*)
330冊目指して頑張ろう♪

年収を上げる方法は、人の心を動かすしゃべり方を身につけることです。

しかし心だけ動くなら、その関係は友達であり恋人です。

心が動いてお金も動く「ビジネス」の関係を作るためのトレーニング方法が満載の本です。


問題意識は換金できる

あなたが真っ先にやることは、セミナーに行くことではなく。

問題意識を探すことなのです。

そしてその事項を「○○ってどう思う?」と口に出して言う。

問題意識は「自分」を動かし、「人」を動かし、「金」を動かします。


「30歳で5億を稼ぎたい。」夢を語ると、周りがまわる。

世の中にお金持ちはたくさんいます。しかし、彼らのお金が動くことはほぼありません。

なぜか。

それは、今の日本に魅力的な商品も人も企画もほとんどないからです。

まずは口に出して夢を語ろう!
きっと周りが助けてくれます。


バーテンダーのしゃべり方。ひとことでチップ倍増計画。

特技が折り紙の見習いバーテンダー。当然バーの仕事とは関係ありません。

ある日、折り紙作品をプレゼントしたお客さんから、大量のチップを手にする方法を教えてもらいました。

そのアイデアは・・・

本書を読んで確かめて下さいw



年収があがるしゃべり方。

年収があがるしゃべり方。